ファイナンシャルプランナー(FP)2級試験とは?

ファイナンシャルプランナー(FP)2級試験は、ファイナンシャルプランナーの国家資格の中では基本となる試験です。
金融関係やファイナンシャルプランナーとして仕事をされている方、またはこれから仕事をしたいと思っている方は、このファイナンシャルプランナー2級から受験するといいでしょう。
ファイナンシャルプランナーの仕事するのであれば最低限とっておきたい資格です。

国家資格の2級FP技能士と民間資格のAFPは、お互いに関連しているため、2級FP技能検定はAFPの試験も兼ねています。
2級FP技能検定に合格すれば、日本FP協会に登録するだけで、AFPも取得できます!
(登録の際には登録料が必要です)

FP2級資格試験概要

学科又は実技 出題形式 問題数 合格基準 受験料
学科試験 筆記試験(マークシート)
四答択一式
(120分)
60問 60点満点で36点以上 4,200円
実技試験
(個人資産相談業務)
筆記試験
(記述式)
(90分)
5題 50点満点で30点以上 4,500円
実技試験
(中小事業主資産相談業務)
実技試験
(生保顧客資産相談業務)
実技試験
(損保顧客資産相談業務)
実技試験
(資産設計提案業務)
40問 100点満点60点以上

(注)学科試験は、金財、日本FP協会とも共通問題
(注)個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務は金財実施
(注)資産設計提案業務は日本FP協会実施

【受験資格】
①3級技能検定の合格者
②FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
③日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
④厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
上記①~④のうちいずれかを満たしている者

【試験日程】
5月・9月・1月の年3回実施

FP2級資格取得条件

2級も合格のボーダーラインは6割となっています。
FP試験は絶対評価で行われるため、この6割を超えていれば合格できます。
FP2級試験では学科試験と実技試験(1科目でOK)の両方ともに合格する必要があります。
学科試験は、金財、日本FP協会どちらの試験実施機関で受験しても共通問題で実施されます。
実技試験は5種類あり、どの問題を選択するかによって必然的にどちらの試験実施機関で受験するのかが決まります。
もちろん受験対策の方法も変わってきます。

実技試験の内容についても、3級とは違い内容がより細分化され専門的になっています。
また、FP2級は実務で使える資格という位置づけであり、試験ではFPの実務での実際の相談業務を想定し、FPとして正しく対応できるかどうかが問われますので、3級より難度は高くなっています。

FP2級の実技試験を受ける際は、それぞれの分野・課目の特徴を理解し、将来自分がFPとして携わりたい分野の実技試験を選ぶようにしましょう。

FP2級資格試験実技対策

実技試験の試験勉強において、どの分野の実技試験を選択するのかということも含めて、2級は3級に比べて難易度が高くなります。
実際の相談業務を想定した実践的な内容で、FPとしての対応力が問われます。
また3級と違い時間との戦いになりますので、時間を決めての演習もしっかり行っておくことが非常に大切です。

実技試験対策に即したテキストを読み、概要を理解して問題を解いていき、過去問を解いて実際の出題傾向を知ることが対策となりますが、通信講座の検討も必要になります。
2級対策とAFP認定研修を兼ねている講座がありますので、AFP資格も欲しいという方は、そちらを活用されることをおすすめします。

FP2級の学科試験対策は、金財から「2級FP技能士(学科)精選問題解説集」が出ていますので、こちらを利用することをお勧めします。
FP2級の実技試験対策は、FPの基本となる資格だけに、非常に良い市販の参考書や問題集が多く出ていますので、それらを使うことをお勧めします。
金財からも、「2級FP技能士(実技・個人資産相談業務)精選問題解説集」「2級FP技能士(実技・中小事業主資産相談業務)精選問題解説集」「2級FP技能士(実技・生保・損保顧客資産相談業務)精選問題解説集」が出ていますので、これらを使った演習を徹底すると良いでしょう。

また、資格スクールや通信講座を利用することも非常に有効ですので、資料を取り寄せたりして、勉強しやすいものを選んでみてはいかがでしょう。