FP資格の種類

FP資格には国家資格である「FP技能士」と民間資格である「AFP、CFP」の2種類があります。
どう違うの?
どちらを受けたらいいの?
どこを目指せばいいの?
いったいどこからスタートすればいいの?
いろいろ疑問がわいてくると思いますので、まずそれぞれの資格の中身と特徴を見ていきましょう。

【FP技能士の資格の内容について】
国家資格であるFP技能士は、易しい順に3級、2級、1級となっており、FPとして働くうえで身につけておきたい、又は必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度となっていますので、それぞれの目標・目的に合わせて取得しましょう。
3級FP=入門、2級FP=基本、1級FP=上級とイメージすると分かりやすいと思います。

FP技能士の資格試験は日本FP協会と金融財政事情研究会(金財:きんざい)の2団体が実施しています。
「学科試験」と「実技試験(筆記)」の2つがあり、それぞれ合格最低点(絶対評価で得点率6割)をクリアすることで資格を取得することができ、FP技能士を名乗ることができます。
「FP技能士」の資格は有効期限も更新の必要もなく、一度合格し取得すれば一生有効な資格であるという点がAFP、CFPとは大きく異なります。

【AFP、CFPの資格の内容について】
民間資格である「AFP、CFP」は、易しい順にAFP、CFPとなっています。
AFP、CFPの資格試験及び登録申請は日本FP協会のみが実施しています。
CFPは民間資格ですが、北米やアジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界25カ国・地域(2020年10月現在)で導入されており、世界標準資格として国際的に通用する資格です。

FP技能士(3級・2級・1級)、AFP、CFPの難易度と相関関係

資格試験の難易度は、2級FP技能士とAFP、1級FP技能士とCFPが、ほぼ同等の水準と思って問題ありません。
ただしFP技能士とは違い、AFP、CFPには資格の有効期限が設定されており、2年ごとに更新を行う必要があります。
資格を更新するためには、日本FP協会の定められた継続教育期間に継続教育単位を取得し、更新手続きを行うことが必要です。
AFPに登録すると、この更新のための単位取得をするために、常に刻々と変化する金融や経済などの最新情報や、FPとして知っておきたい税法や「お金」に纏わる知識などを得ておく必要がありますので、継続的に知識や技能の維持・向上に努めることができます。
資格取得後も継続的にFPとしての知識をブラッシュアップすることができるので、日々の生活に役立たせたい方はもちろん、仕事・実務でキャリアアップしたい方にはAFPを取得することをお勧めします。

以上のことを踏まえて、まずは基本となる2級FP技能士の資格取得を目標にするのが良いでしょう。
2級FP技能士の試験に合格すれば、日本FP協会のAFP認定研修を修了し、AFP資格登録手続きをすることでAFPの資格を取得することができます。

初めて勉強する方やまずは資格を手にしたいという方は、手始めとして3級FP技能士の資格を取りましょう。
2級FP技能士の資格試験の受験資格の一つに「3級技能検定の合格者」とあります。
3級はFPの入門レベルであることから、2級FP技能士へのステップとして3級から始めて基礎知識をつけていくことをお勧めします。